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阪神大震災から19年

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6434人が犠牲になった1995年1月17日の阪神大震災から19年を迎えた今日、神戸市の東遊園地では、今年も追悼の集いが開かれ、午前5時46分の時報の合図とともに集まった人々が冥福を祈った。また東北の東日本大震災の被災地においても追悼行事が行われた模様である。

この19年間で、未曾有の震災が2件も発生したということは、自然災害の時間的サイクルからみると非常に短い間に集中して起こったということであり、日本列島周辺が地震の活動期に入ったとみられている所以である。

1995年の1月17日午前5時46分、連休明けの早朝のできごとであったことを思い出す。私は当時九州の宮崎県に赴任していたのだが、そこでも体感できるほどの規模の揺れだったのである。
いつものように1日が始まるなと思いながらつけたテレビのニュース映像は「一体どこで何が起こったのか」信じ難い光景であった。誰もがいつもの1日が始まると疑わなかったその朝、多くの人々の、当たり前の日常が失われた。

そう、我々の日常とはこのいつもの1日が続くことが無意識のうちに前提とされる神話の世界のようなものである。朝家を出るときに今日起こるかも知れない震災対策として伝言ダイヤルの確認をする人は少ない。明日も、また次の日も、また次の日も・・・まさか私の身に~は降りかからない、という方が何ら論理的必然性のない考え方であることを少しでも自覚しておくべきである。

そうすることは、我々の神話が崩れた時に心理的に崖っぷちから突き落とされるような心理的危機を少しでも和らげてくれるかも知れない。我々が心理的危機に直面するのは突然訪れる事故、健康問題、自然災害等の安心、安全神話が崩れる時である。たとえば健康問題にしても自分だけは癌にならないという根拠のない感覚をなんとなく抱いていたりしないだろうか。

今後、阪神大震災クラスの巨大地震の発生が想定されている。いつか訪れるこのような自然災害に対して過去の災害を教訓に様々な具体的対策を国や自治体主導で進められることはもちろん重要である。それに加えて、個々の心の持ち方を少しでも再考しておくことを強調しておきたい。



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