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浜松 ノロウィルス パン工場

浜松市の市立小学校の多くの児童らが下痢、嘔吐を訴えた問題で、市は給食のパンが原因の集団食中毒であると断定した。
給食用のパンを製造した業者「宝福」の工場からノロウィルスが検出されたことより、パンの調製の過程で何らかの理由によりノロウィルスが混入したと見られている。
症状を訴えた人数は1178人に上っている。

ノロウィルス感染症とは
食品由来病原微生物のひとつである。ノロウィルスの他に主なものとして、サルモネラ菌、カンピロバクター、病原大腸菌、リステリア・モノサイトゲネス、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、セレウス菌、ボツリヌス菌、などがある。

ノロウィルスの感染経路
ヒトの糞便中、カキ、二枚貝に存在し、ヒトからヒトへ感染する

ノロウィルスの潜伏期間
24~48時間

ノロウィルスの症状
吐き気、嘔吐、激しい下痢、腹痛など

ノロウィルスの感染予防法
調理器具、手指の十分な洗浄、消毒
食材の十分な加熱(85度で1分以上)

ノロウィルスによる集団食中毒はなぜ起こったか
感染型食中毒は菌やウィルスに感染している人が原因になる場合と、食品の原材料に菌やウィルスが感染している場合があり、今回の場合は前者、つまりパンを梱包する際にウィルスに感染している人から食品に混入したと見られている。

食品製造業における衛生管理上の問題点
今回のような事例は、HACCP(ハサップ)という衛生管理手法が導入されていればまず発生しないといわれており、このHACCP(ハサップ)が導入されているか否かが重要な問題点であると指摘されている。
HACCP(ハサップ)とは簡単に言うと、原材料の受け入れから最終製品までの工程を厳密に監視・記録する工程管理システムである。このシステム下においてはそもそもウィルスに感染している人が製造工程に関わることができないくらいに厳しく管理されている。

このHACCP(ハサップ)手法は例えばアメリカでは義務化されている一方日本において普及率が20%程度であるという問題が根底にある。

食品製造業におけるHACCP手法の導入状況(農水省)
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/haccp/pdf/24haccp_toukeigaiyou.pdf

これを見るに、企業側からすると導入コストや従業員教育の問題が導入に当たってのハードルを高めている状況のようである。企業規模が大きく従業員数が多い事業所ほど導入割合が高くなっている。

このHACCP手法が導入されているということが今回のような感染型食中毒による集団食中毒の発生を防止するに重大な意味を持つことは明らかである。
食品製造業従事者の衛生管理教育、そしてHACCP手法の導入支援、関連法整備が望まれる。

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インフルエンザ 症状 2014 

インフルエンザ・かぜ・ノロウィルス・・・さまざまな感染症の流行が拡大している。
まず、自分が住んでいる地域の感染状況を把握してみるには、国立感染症研究所 感染症情報センターにアクセスしてみる。

感染マップ
https://nesid3g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html

流行が広がるにつれて、次第に黄色の区域が広がっていき、人口の多いところを中心に感染者が増加していくのが見て取れる。
全国的な感染の広がりは新幹線や飛行機などの交通機関を媒介として短期間に広がりやすい。

次に、インフルエンザの治療・予防・対処法などの基礎知識は東京都感染症情報センターが詳しい。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/

症状
感染症にかかったときの症状を大雑把に分類すると「発熱」「咳・鼻症状」「嘔吐・下痢」のようになる。

「熱」が主症状の場合
溶連菌感染症・アデノウィルス・インフルエンザなどがこれにあたる。
熱・鼻水・咳・のどの痛みを伴う。免疫が低下しているとこれらのウィルスの混合感染も見られる。

「咳」が主症状の場合
RSウィルス・マイコプラズマ感染症など。
発熱、鼻症状を伴うことが多く、こじらせると気管支炎に移行するリスクがある。

「嘔吐・下痢」が主症状の場合
ノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルスなど。
通常腹痛を伴い数日間以上続く。脱水を伴うので水分と電解質の補給が非常に重要である。

検査
いづれも迅速診断キットにより10分程度で反応が検出される。ただし、発症からの経過時間によりその有効性は100パーセントではなく、この点については主治医から説明があるはずである。
ノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルスは検便、それ以外は口腔内ぬぐい液である。

感染予防
手洗い・うがい・換気・マスクなど当たり前のことばかりだが、感染擬陽性患者の入浴は最後にすると良い。菌やウィルスの一部は熱にも強いからである。

合併症
免疫機能の低下している状態、高齢者、小児においては合併症にも注意が必要で、何より早期加療が肝心である。
インフルエンザ肺炎・インフルエンザ脳炎・脳症においては致死率も低くはなく、後遺障害のリスクもある。

詳しくは、先に掲げたような信頼のおけるサイトを熟読していただき、対応していただきたい。

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阪神大震災から19年

6434人が犠牲になった1995年1月17日の阪神大震災から19年を迎えた今日、神戸市の東遊園地では、今年も追悼の集いが開かれ、午前5時46分の時報の合図とともに集まった人々が冥福を祈った。また東北の東日本大震災の被災地においても追悼行事が行われた模様である。

この19年間で、未曾有の震災が2件も発生したということは、自然災害の時間的サイクルからみると非常に短い間に集中して起こったということであり、日本列島周辺が地震の活動期に入ったとみられている所以である。

1995年の1月17日午前5時46分、連休明けの早朝のできごとであったことを思い出す。私は当時九州の宮崎県に赴任していたのだが、そこでも体感できるほどの規模の揺れだったのである。
いつものように1日が始まるなと思いながらつけたテレビのニュース映像は「一体どこで何が起こったのか」信じ難い光景であった。誰もがいつもの1日が始まると疑わなかったその朝、多くの人々の、当たり前の日常が失われた。

そう、我々の日常とはこのいつもの1日が続くことが無意識のうちに前提とされる神話の世界のようなものである。朝家を出るときに今日起こるかも知れない震災対策として伝言ダイヤルの確認をする人は少ない。明日も、また次の日も、また次の日も・・・まさか私の身に~は降りかからない、という方が何ら論理的必然性のない考え方であることを少しでも自覚しておくべきである。

そうすることは、我々の神話が崩れた時に心理的に崖っぷちから突き落とされるような心理的危機を少しでも和らげてくれるかも知れない。我々が心理的危機に直面するのは突然訪れる事故、健康問題、自然災害等の安心、安全神話が崩れる時である。たとえば健康問題にしても自分だけは癌にならないという根拠のない感覚をなんとなく抱いていたりしないだろうか。

今後、阪神大震災クラスの巨大地震の発生が想定されている。いつか訪れるこのような自然災害に対して過去の災害を教訓に様々な具体的対策を国や自治体主導で進められることはもちろん重要である。それに加えて、個々の心の持ち方を少しでも再考しておくことを強調しておきたい。

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第49回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会 京王百貨店新宿店

第49回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が2014年1月9日~1月21日の期間、京王百貨店新宿店において開催されている。

http://info.keionet.com/shinjuku/ekiben/

この時期の「駅弁大会」はすっかり正月明けの風物詩になった感があるが、そもそも、年末年始明けの集客対策として企画されたのが始まりのようである。
それで集客効果があるということであれば、「駅弁」もすっかり日本人に根付いた魅力的な食文化といえるだろう。

駅弁大会の出品駅弁は、その場で調整される駅弁と、ご当地から輸送されてくる駅弁があるそうであるが、その地まで行かずして手に入るのは有難い。パッケージの絵を見ているだけでも旅情を感じずにはいられない。

まだ行ったことのない地の駅弁を食し見果てぬ地への思いを馳せたり、過去に行った何処かの駅弁を食しノスタルジーに浸ったりと・・・「駅弁」の楽しみ方というのもいろいろであろう。

まだ東京と九州を結ぶ寝台特急が有りし頃の思い出であるが、下関駅に到着するやいなや、ホームの駅弁店目指して乗客が駆け下りていったものであった。機関車の付替えのために5分ほど停車するので、下関名物の元祖「ふくめし」を手に入れようというのである。
列車の車内では、隣席の人とのコミュニケーションのきっかけになったりもした。

鉄道の旅に彩を添える「駅弁」は旅と結びついた食文化であり、我々に旅情をかきたててくれる。目的地への時間距離の短縮により失われつつある食文化がここにある。
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2013年の出来事 ベスト10

2013年に起こった出来事の中で、2件の体罰に関わる事件が思い出される。

一つ目は、大阪市立桜宮高校のバスケットボール部キャプテンの2年男子生徒が同部顧問から体罰を受けた翌日に自殺した事件。小村被告は2012年12月、満足できるプレーができなかったとして、試合の休憩時間や終了後に男子生徒の顔などを平手で十数回殴打し、全治3週間の傷を負わせた。男子生徒は体罰を苦にして自殺した。傷害と暴行の罪に問われていた元教諭小村基被告(懲戒免職)に対し、大阪地方裁判所は9月26日、懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。

もう一件は、柔道の女子選手15人が監督から暴力を受けたなどとして日本オリンピック委員会に告発したことが発覚、その後監督が辞任したという事件。暴力の内容としては、竹刀で叩く、頭部、顔面への平手打ち、また「お前なんか柔道やってなかったら、ただのブタだ」、「死ね」などといった暴言もあったと報道されている。

報道番組では、意識調査の結果、場合によっては体罰は容認できるとする意見が大勢を占めたことが公表された。また、あるコメンテーターからは、双方に信頼関係があれば体罰もありといった意見も聞かれた。

ここでは体罰とはどんなものなのか少し考えてみたい。

まず、法律上は体罰とは教育指導上の目的で行使される点で暴力と区別されているが、そのような区分は現実場面では役に立たないということは言うまでもない。外見的には誰も判断しかねるからである。みなさんは、教育上であれ何であれ心から信頼している指導者から平手打ちを食らったことがあるだろうか。

人間の信頼関係とは本質的に相手の置かれている状況を心から共感するということがその基礎にある。つまり、興味や関心は相手側にある。一方、体罰に手を染める側の心理として、自分のことにしか関心がないということが言える。したがって、信頼関係のあるところに体罰はないということである。

ここで体罰というのは、あくまでも先にあげた報道内容にあるような暴力的行為のことで、たとえば、バケツを持って立たせるとか、グラウンドを走らせるといったことは体罰ではないと定義した上での議論である。

体罰を行う側にはどうしても自分に自信がないという心理的事情がある。理想とする自分には程遠い自分に劣等感を持っている。つまり、たとえばチームをまとめ、メンバーからは指導者として尊敬され、業績を上げたいという理想の自我像がある。しかし、現実にはそうではない自分を認めたくない。そこで、相手を非難することでその心の葛藤を埋め合わせようとしているのである。こうした相手への非難はしだいにエスカレートしていき、ついに体罰という暴力行為に至るのである。

このように、体罰とはそれを行う側の心理的問題なので、その対象に選ばれるのは生真面目で従順な、いわゆるいじめやすい人である。そして、相手にとてつもなくハードルの高い目標の達成を要求し、深く反省し罪悪感を抱くまでしつこく繰り返されるのである。実際に、女子柔道の事件ではある特定の人物がその対象の中心であったし、桜宮高校の事件では最終的に自殺にまで追い込まれている。

体罰を行う側は、いたらない相手をわからせるために身体に叩き込むのだという理屈でその行為を正当化している。しかし、体罰の本質はそれを行使する側の劣等感、自信のなさである。それが正義や愛情という仮面の下に正当化されるのである。
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安倍首相 靖国参拝 賛成

安倍首相が、政権発足1年を期に靖国参拝を行ったことが国内外で波紋を呼んでいる。Yahooの意識調査で8割近くが「妥当」と回答したことが報じられている一方、マスメディアの反応は批判的なものが目に付く。

閣僚が参拝するといつも騒がれる「靖国参拝」という問題は一体何が問題なのか。

靖国問題の本質は以下の3点に集約されると考えられる。
①軍国主義のもとに侵略戦争を行った日本とそれに巻き込まれた関連諸国との問題
②国家及び公共団体が宗教活動を行うことについての違憲性に関する問題
③宗教的、哲学的にその意味を問う問題

靖国参拝については多様な考え方、捉え方があると思うが、靖国には誰がどういった意味で祀られているのか、誰が参拝したのかがその問題の中心である。そのことが先に挙げた3点について参照したときに妥当であるのかどうかということに尽きる。

①について考えてみよう。靖国は戦時中、軍国主義を徹底させ国家を挙げて侵略戦争に向かわせる精神的支柱にならざるを得なかったという歴史的事実がある。このことは諸外国から見たとき、靖国は侵略戦争、軍国主義日本の象徴として捉えられる。そこへ閣僚が参拝するということで、日本政府は過去の侵略戦争を肯定する立場を容認しているのではないかという議論になるのである。戦没者が合祀されている靖国だが、そこへ参拝するということは犠牲者の鎮魂、平和への願いというものがあるにせよ、とりわけ閣僚などが参拝者の場合にはそうした主観的意図を超えたところに問題の本質が存在しているということを忘れてはならない。

②についてはどうだろうか、「国および国の機関はいかなる宗教的活動もしてはならない」と定めた憲法第二〇条に違反するという判決が過去に下されている。その根拠は、国家や公共団体が靖国に参拝することは靖国が「特別な何か」という印象を一般に与えかねないという議論である。

③関して、たとえば古山高麗雄は「死ねば、靖国も何もない。無です。招魂も追悼も葬式も生者の営みです。死者には何もない、霊などというものは、生者が生者のために作った観念だ」と述べている。宗教や、哲学は誰でも自由に築き上げられる思索の世界である。それを何かの手段として用いるというのは傲慢であろう。というのも、ここまで言うと言い過ぎかもしれないが、今回の安倍首相の靖国参拝は、うがった見方をすると、国内の支持率の地固めを狙った行為とも思われるのである。

こうしてみてみると靖国参拝という問題は形而上的問題ではなく現実的問題、また主観的問題ではなく客観的問題、更には国内的問題ではなく国際的問題として議論されるべき問題である。重要なことは、戦争の犠牲者に対して生者がなすべきことは,国内外を問わず、先の戦争で亡くなった人たちの家族への謝罪とできるだけの補償を手当し、死者の魂はやすらかにそっと静かにしておくことではないだろうか。

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スズキ ハスラー 軽自動車

スズキから新型軽自動車「ハスラー」が2014年1月8日に発売される。

ハスラーはワゴンRと共通のプラットフォームを使い、グレードは自然吸気エンジンの「A」「G」「X」と、ターボエンジンの「Gターボ」「Xターボ」。トランスミッションはCVTを組み合わせ、A/Gグレードのみ5速MTも展開する。車両価格は104万8950円~157万6050円である。好燃費が売りで、2WD(CVT)車のJC08モード燃費は26.0km/L。G/Xの2WD(CVT)車で、29.2km/Lを達成している。

発表会で本田副社長は、「ハスラーは、広い室内空間、高い走破性を持つこれまでになかったまったく新しいジャンルの軽自動車。スズキらしい商品で、新しい市場を作ることを目標に開発した」と紹介した。さらに安全装備も充実しており、追突事故の被害軽減を図る「レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」、ペダルやシフトの操作ミスによる衝突回避に貢献する「誤発進抑制機能」などが装備され、軽自動車の規格枠の中で燃費、居住性、走破性、安全性が高い次元でバランスの取れた新ジャンルの軽自動車と言えるだろう。

一方、12月12日に与党がまとめた2014年度の税制大綱によると、消費増税に合わせ自動車取得税を廃止し、消費税が10%に上がる2015年4月時点でその代替財源として軽自動車税を年間7200円から1万0800円に引き上げることが決定された。これに対して、スズキの鈴木会長は「国民生活に最低限必要なのが自動車だ。ダイヤモンドに課税したほうがよっぽどいい」と発言するなど、猛反発しているようである。

年間3600円の増税は大した金額ではないと言えなくもないが、スズキ側からしてみれば増税による需要の落ち込みを懸念するということ以上に、いい軽自動車を少しでも安く提供することに心血を注いできたのだろうから大変な痛手であろう。

例えば、スズキの人気車の一つに「ジムニー」という車がある。この車は、まさしくスズキとともに長い歴史を歩んできた名車である。悪路走破性において追従を許さない本格的4WDであるがゆえ多数のコアなファンが存在する。私もこの車の所有者のひとりであるが、こんな素晴らしい車が車体価格150万円程度で手に入るのは大変有難いことである。スズキにはこのような個性的で魅力的な小型車を創造し、安価で提供し得るポテンシャルがある。小型車にはそれ特有の魅力があり日本の風土にもマッチする。今後はより一層増税基調が進められるだろうが、そう簡単には軽自動車離れということには至らないであろう。




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猪瀬 辞任 逮捕

猪瀬元東京都知事が逮捕されるかどうかに関心が寄せられているようである。辞任に追い込まれた発端は東京地検特捜部が、公職選挙法違反の疑いで徳洲会の関係者を逮捕する中、徳洲会グループから5,000万円を受け取ったことが判明したことであった。連日の集中質疑で猪瀬氏の発言は二転三転、全く一貫性のない釈明となった。そして、ついに偽証罪が適用される「百条委員会」の設置に向けた動きが進む中、19日辞職を表明した。

今後の捜査の焦点は、猪瀬知事が徳洲会側から受け取った5000万円の趣旨の解明であろう。猪瀬知事は当初、現金の趣旨について、「資金提供という形で(選挙の)応援をしてもらった」と説明したが、その後、「個人的な借入金だった」と変えた。5000万円が選挙資金だったと認定されれば、公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記入)に当たる可能性がある。また、猪瀬知事が昨年11月に徳田虎雄・元衆院議員と面会した際、徳洲会が取得を希望していた東京電力病院の売却に関した疑惑も浮上しており、こうした趣旨より徳洲会側から資金提供されたとすると、贈収賄容疑も視野に入ってくるだろう。

都知事選において圧勝するデビューを飾った猪瀬都知事であったが、「東京五輪招致」を筆頭にその功績も大きかった。確かに本人の弁の通り「政策実績」は秀逸だったが、「政治についてよく知らないアマチュアだった」という理由で今疑惑を持たれているような事をするのだろうか。うがった見方をすると、政治のプロは「政治とカネ」を上手にさばくのが常であるが、アマチュアの自分には到底できなかったという美しい弁明にも聞こえる。人が大きな過ちを犯してしまうに至るまでに、その過ちを正当化する小さな過ちが数多く存在することが多々ある。それは 知らず知らずに手を染めてしまうということであり、誰でも陥りがちな落とし穴である。

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地震 東京 確率

「全国地震動予測地図」の最新版が、政府の地震調査委員会(委員長・本蔵義守東京工業大名誉教授)により公表された。これは今後30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率を示したものである。 関東地方では東京26%、横浜70%、千葉が全国の都道府県庁所在地中、最も高い77%となった。また関東地方では、相模湾で起こる海溝型の地震規模を、現在より大きく想定する方向であり、来年度以降、関東ではさらに確率が高まる可能性がある。

ところで、文部科学省に設置されている地震調査研究推進本部は、毎年この「全国地震動予測地図」を発表しているが、1993年の北海道南西沖地震や95年の阪神大震災、2008年の新潟県中越沖地震など、いずれも「予測地図」に示された東海、東南海、南海地震の場所から大きく外れている。東日本大震災に関しては、宮城県の一部が地図上で高確率地域となっているが、震度6強を観測して大きな被害を受けた岩手県や福島県、また栃木県や茨城県北部は「発生率6%以下」と低い確率に区分けされている。

東京大学のロバート・ゲラー教授は、過去30年間、日本で大きな被害を出した地震は、政府の予測とは違った場所で起きていることを批判し、巨大地震がいつどこで起こるかは、今の研究レベルでは予測することは不可能だと断言している。

実際にこれまでに行ってきた政府の予測は、『東海地震』を筆頭とした大規模プレート型地震が単独、あるいは南海地震と連動して起きるというものであった。マスコミは、この予測を本当に起きるもののように報じて、国民は『東海地震』の発生が時間の問題だと信じ込むようになった。その結果、想定区域から外れた東日本大震災の発生を「想定外」として片付けてしまった。この先も同じ過ちを繰り返すわけにはいかないだろう。大規模地震は日本のどこでいつ起きるのか本当にわからないのである。

重要なことは、大地震に対する備えであることは言うまでもない。東京都はおおむね5年に1回の割合で、首都が地震に襲われたときの危険度を建物倒壊危険度、火災危険度=地震火災危険度、総合危険度の観点から調査し、「地震に危険な街ランキング」としてまとめている。2013年9月、その「第7回─地震に関する地域危険度測定調査」が公表された。
これによると、墨田区23地区、台東区19地区、江東区17地区、足立区16地区、荒川区13地区などが危険度ランキング上位を占めている。

大規模地震の予知、発生確率を論じることはもちろん重要な議論であるが、まだ現在のところ学問的方法論の模索の段階ではないのだろうか。それより重要なことは、確率論に翻弄されることなく、現実問題としての減災対策を積極的に講じていくことである。

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ヒートショックとは

ヒートショックとは、温度変化により急激に血圧が変動することにより、血管にダメージを与え、脳梗塞、心筋梗塞の発作を起こすことである。なぜ温度変化により血圧が変動するのか。人体には内部の環境を一定に保とうとする働きがあるため、体温を一定に保つために血管が拡張したり縮小したりするからである。つまり、人体を取り巻く環境が高温から低温になると血管は収縮し、逆に低温から高温になると血管は拡張する。この変動が短時間で急激に起こるとヒートショックのリスクが高まる。日本国内でヒートショックで亡くなる方は年間1万人以上といわれており、交通事故死者数を上回る。

対策は環境面からのアプローチと生活習慣からのアプローチが考えられる。環境面からの対策として、家屋内の部屋の温度差を少なくするということである。適材適所に暖房器具を設置し、リビングなどの暖かい部屋とバス、トイレなどの暖まりにくい部屋の温度差を少なくするような工夫が必要である。また入浴の際は、浴槽内の水温を40度以下にしておくと良いであろう。

生活習慣からの対策として、高血圧はイベントリスクを高めることが明らかになっているので、まず何より血圧がコントロールされていることが重要である。つまり、平常より血圧を測定し安静時の血圧やその一日の変動を把握しておくこと。また高血圧が認められれば薬物療法によりコントロールされていることが必須である。さらに、日常生活習慣レベルの対策として禁煙、適正飲酒、ウォーキングなどの適度な運動習慣が望まれる。

最後に飲酒によるヒートショックのイベントリスクについてである。飲酒後の急激な温度変化には特に注意が必要である。飲酒によるアルコール摂取は一般に、一時的に血圧が下がり血管が拡張する。これは体内に吸収されたアルコールが酵素により酸化され、生じたアセトアルデヒドが血液中に増加し血管を拡張するためである。しかし、その後、アルデヒドの血中濃度が下がると逆に血圧は上がってくる。したがって、飲酒後の急激な温度変化には特に要注意である。年末年始は飲酒の機会も増えがちである。暖かい部屋から急激に寒い外気にさらされたり、温度の高い浴槽への入浴などは絶対に謹んでいただきたい。

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